1.はじめに
今回は、表地アンゴラ100%、裏地キュプラ100%のとても上質なコートをサンベックで洗濯します。
アンゴラはアンゴラという種類のウサギの毛です。アンゴラ100%の洋服ですので、手触り良く暖かさを感じるとても良いコートです。特に目立つシミはありませんが、襟には皮脂やファンデーション、排気ガスや埃、汗も含んでいるでしょうか。シミなどがない場合でも汚れは付着しているものです。サンベックで洗濯をしてみましょう。
今回の洗濯に用いる洗剤は、ドライマークおしゃれ着が洗えるサンベック洗剤。
洗い方は、つけ置き洗いと洗濯機のドライコースの方法がありますが、今回はつけ置き洗いで洗濯をします。つけ置きだけでアンゴラ繊維をケアできるサンベックの洗い上がりを見てみましょう。
2.アンゴラコートの洗濯
襟の汚れが気になったら洗濯ブラシ(馬毛)で「前処理」をしておきます。
洗ったのに汚れが残っている・・・なんてことがあるとガッカリしてしまいます。つけ置き洗いだけでは取れない部分的な汚れやシミは洗濯ブラシで汚れを落とします。
水30リットルに対してサンベック洗剤を10g溶かし、畳んだまま洗濯液に約5分間つけ置きをします。
押したり揉んだりする必要はありません。強く押したり揉んだりすると、縮みや型崩れの原因になるのでご注意ください。前処理後、サンベックはつけ置くだけで汚れを落とす洗浄力があります。
色が変わって見えますが、洗濯液がよく浸透していることが分かります。淡い色物で全体的に薄っすらと汚れがありますが、サンベック洗濯液に付けると洗濯液が濁ってきましたので汚れが落ちているのがわかります。
つけ置き約5分後は基本の洗濯手順通り、脱水、すすぎ1回、脱水を行い、形を整えて陰干しをします。詳しい洗濯の手順は、HOW TO(衣類別洗濯方法 コート)をご参照ください。
3.アンゴラコートの洗濯ポイント
- 洗濯の基本通り、押したり揉んだりはしないようにしましょう。
- 脱水は一分以内(高速回転になってから5秒位)です。
- 最後の脱水後にパタパタと振りさばいて脱水ジワを伸ばし、形を整えて陰干しします。
- 洋服ブラシで軽くブラッシングをして毛並みを整えます。
4.実証!サンベックだからできるアンゴラコートの上質な洗い上がり
今回の洗濯で、襟の汚れ(目立ちませんが皮脂やファンデーション)を落とし、全体的な薄っすらしたくすみが取れ、スッキリと明るくなりました。手触り良く毛並みも整った状態で縮みや型崩れもありません。ツヤもありとても上質な洗い上がりとなりました。
手触りの良さは、サンベックの特徴でもある繊維をしっかりケアすることにあります。更に毛並みを整えたい場合は洋服ブラシでブラッシングを行うと仕上がり感はグレードアップします。
裏地のシワが気になったら、アイロン(低温)で軽く掛けるとすぐに伸びます。
サンベックだからできるアンゴラコートの上質な洗い上がりを、ご実感ください。
サンベックは、一般社団法人日本洗濯協会及び上級クリーニング師、クリーニング師、繊維製品品質管理士から高い評価を得ています。
今回、使用した洗剤はこちら